ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

予期せぬ訪問者

 正直言って私は、突然家に訪ねて来られるのは好きではない…
 レッスンやリハーサル、その他仕事の打ち合わせ等はすべてあらかじめアポを頂くか、こちらからお願いするかして決まっていて、それに従って動いています。その中に予期せぬ予定が入ってくると、あらかじめ決まっている方に迷惑をかけてしまうことにもなります。

 特に、休日に自宅に突然訪ねて来る人は大抵こちらが必要ではない用件であることが多い…商品の売り込み、宗教の勧誘、生協の宅配の入会依頼などなど…
 こちらが練習に集中しているときに「ピンポーン」と鳴ると、著しく集中力を殺がれる。
 「お休みの日に恐れ入ります…」と言われても、休日返上で練習している人もいるのだ…
 玄関フードの鍵をかけて練習しようかと考えたこともありましたが、そうすると非常時に近所の人から何か連絡があっても受けられないと思って、今は玄関ドアの鍵だけかけています。(ドアホンは玄関フードの中にあります)

 3年前、パーヴェル・ネルセシアンと2台ピアノを演奏した自分のリサイタルの前、彼と打ち合わせることもいっぱいで、北海道では珍しい猛暑の中、毎日汗だくになってロシア語でメールを書いていました。自分のロシア語のボキャブラリーはあまりにも貧しく、辞書、格変化表や前に書いたメールを総動員して奮闘していたところ、
 
 ピンポーン…

 今度は何だ、と怒りつつ、インターホンに出てみると…

 「○○教の者ですが、何か悩み事はありますでしょうか?」

 大ありだ…