ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

毛布がナーイ…

 日本中が寒気に包まれていた先週末、私は東京にいました。家を出るときはマイナス12度だったのですが、東京も氷点下になるほどの寒さで、年末に買った毛皮のモコモコ帽子が東京でも役に立ちました。
 夜半近くに新宿駅近くの定宿にチェックイン、ここは暖房もしっかりしていて冬も寒くなく、やれやれやっと休めると思い、フロントに毛布を頼んだのですが…

 何と、毛布は全部貸し出し中で一枚も残っていないとのこと…

 思わず青ざめました。この日の東京は今季一番の寒さだったそうです。人並み外れて寒さに弱い私は、冬は必ず毛布を借りなければ寒くて眠れないのです。このまま布団一枚では、寒さに震えながら夜を明かし風邪をひいてしまったニューヨークの二の舞になります。(あのときは10月だったのでそんなに寒くないと思って毛布は頼みませんでした)だからと言ってエアコンをつけたままでは乾燥して喉を傷めてしまいます。
 追加料金を払っても良いのでツインの部屋に替えて欲しい(ツインであれば隣のベッドの布団を引っぺがして2枚かけることができる)と言ったのですが、この日は満室とのこと。

 「何でも良いから貸して下さい。たとえカーテンでも良いですから何かないでしょうか?」
そう食い下がると、しばらく待つように言われました。

 いざとなったらカーテンを外せば良いか…と思って天井を見上げる私…

 しばらく待ったあと、「使っていない布団がありますのでお貸しします」ということ。あっという間に持って来てくれました。

 助かった…

 多少重かったけど布団を2枚重ねた中にホカロンを3つ入れ、暖かく熟睡しました。

 しかし、カーテンで代用することは、ロシアに行っていなかったら思いつかななかったでしょうね…90年代のロシアのホテルで物凄い経験を何度かしているので、ホテルで何かあると「窮すれば通ず」になってしまうのです。

 今年は新年からたくさんのコンサートを控えていて、風邪をひくと大変なダメージになります。まだまだ寒い時期が続くので、体調には充分気をつけたいものです。