ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

実は…

 最近 このブログの更新が滞っていて、皆様からメッセージを頂いてしまいました。すみません…

 実は…先週 過労とストレスで倒れました…

 原因はわかりすぎるほどわかっていたので、4日の晩帰宅してひどく具合が悪くなったときには「当然こうなるだろう」という思いが頭をよぎりました。

 来年のリサイタルの準備が暗礁に乗り上げて1ヶ月…ロシアからのゲストの招聘の問題にずっと悩まされてきました。このような演奏会の事例にぴったり当てはまるようなやり方もないようで、いろいろな方に相談しても(相談に乗って下さった方には深く感謝いたします)、なかなか答えが出ず、進めば進むほど泥沼にはまって行くような状態でした。

 パートナーをお願いした彼とは先月東京で会いました。演奏会の打ち合わせも順調に進み、あとはヴィザがおりれば、という状態…別れ際に「良い知らせを待ってるからね!」と言って帰って行きました。
 帰った翌日は彼の誕生日だったので(彼は私と同い年で私の方が1ヶ月半早い)、バースデーメールを送ると「有難う、とっても嬉しい!」という返信がきました。
 6月に楽譜を送ったあと彼はわずか1ヶ月でこの曲を仕上げて(さすが…)、舞台にかけていました。しかも自分のリサイタルの中で私のリサイタルでの予定と同じセカンドパートを弾いていたのです。
 二人の間には何の問題もないのに、どうしてこうなるのだろう…

 遥かモスクワで私からの連絡を待っている彼のことを思うと気持ちが焦りました。
 このまま進んでどこに行くのか全くわからないまま、私は試行錯誤を続けていました。
 いろいろな人がいろいろなアドヴァイスをしてくれました。しかしそのすべてを受け入れることはできないとわかった私は、今まで親身になって相談にのってくれていたある人の申し出を断ることに決めました。
 罪悪感でいっぱいでした…

 断ると決めて動いたその晩、背中に激痛が走って手が動かなくなりました。
 心因性のものだろうと言われました。
 一週間たった今 何とかピアノの練習ができるところまでは回復しましたが、左手の握力はまだ戻りません。
 
 このままではリサイタルもできなくなってしまう…

 そう思った私は今月は東京へ行かないことに決め、ゆっくり過ごすように努めることにしました。
 22日から26日まで教室がお休みなので、どこにも行かないで家でゆっくり過ごします。考えてみたら 彼がパートナーを受けてくれると言った昨年11月からずっと緊張状態だったのです。
 ロシア語の金曜クラスも始まっていますが、落ち着くまではお休みすることにしました。折角彼といろいろ話して自分でもびっくりするほどロシア語が口から出てくるようになったのに勿体ないと思いましたが、今のような状態ではどうにもなりません。

 この先 良い方向に行けば治って来るでしょう…