ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

初めての発表会

 教室では 来年3月18日の発表会に向けて今 小学校低学年以下の生徒さんの曲目が続々と決まっています。この年齢は初めて発表会に出る子も多いので、曲の選定には非常に神経を使います。
 
 今までレッスンのたびに○をもらっていたのに、発表会では同じ曲を3ヵ月近く練習しなければなりません。「この頃○がもらえなくて悲しい」と思うことがないように、本人だけではなく親御さんにも一つの曲を長くじっくり練習しないと舞台では弾けないことをよく説明して練習に入るようにしています。
 余裕があれば今までやっていた本も並行して進めていきます。

 生徒さんによって 今までやっていた本より少し上のレヴェルの曲を選んだ方がやる気が出る子もいるし、上のレヴェルの曲をやるとできなくて落ち込んでしまう子もいます。このことに関してはどちらが良いということはなく、その子に合ったレヴェルで選定を進めます。
 一人で弾くのが不安であれば私と連弾で弾ける曲を選びます。たった一人で舞台に出て行くよりも 私が横にいると随分安心するようです。

 初めての発表会で右も左もわからなかった子達も2回目になると皆 一人で舞台に出て行けるようになります。一度発表会を経験すると「自分もお姉さん お兄さん達のように一人で弾きたい」と思うようです。

 今回の発表会もニューフェイスが登場します。初めての子達が舞台でどんなふうに輝くのか、とても楽しみです。