ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

合唱の伴奏オーディション

 最近 学校の合唱コンクールや行事のピアノ伴奏者はオーディションをおこなって決めるところが多いようです。うちの教室の生徒さんも毎年誰かがオーディションを受けていて、受ける曲をレッスンに持って来ます。

 今年度のトップをきってオーディションの曲を持って来たのは小学校5年生の生徒さんでした。学校の創立60周年記念式典での伴奏者を決めるためのオーディションがあるのだそうです。曲はよく合唱で歌われる「つばさをください」です。
 彼女は小学校1年生から私のところでピアノを始めました。他の子に比べて特別に進んでいるということはなかったのですが、昨年あたりから ピアノを弾くことを心から楽しんでいることがわかる歌心のある演奏をするようになっていました。
 
 さて この「つばさをください」は今の彼女のレヴェルからするとかなり難しい…しかもオーディションまではわずか2週間…楽譜をもらったのが今月の17日、オーディションは31日です。
 まず 少しでも譜読みが早くなるように私が右手、左手、両手の順に演奏を録音して渡し、オーディション後のレッスンをオーディション前に振り替えてできるだけたくさんレッスンできるようにしました。

 CDを渡して5日目のレッスン…彼女は何とか全曲を両手で弾いてきました。必死でCDを聴いて練習をしなければできない早さです。彼女の執念を感じました…コピー譜の表紙には可愛く絵を書いていて、このオーディションにかける並々ならぬ思いがうかがわれます。

 昨日 運動会のあとも彼女はレッスンに来ました。ほとんど全曲を通して弾けるようになっていて、ペダルもできそうだったので、つけてみることにしました。まだ習っていないペダルの踏み方もあって大変なのですが、何とかマスターしようと必死です。
 明日もう一度レッスンをして明後日がオーディションです。何とかペダルをマスターして、オーディションを迎えられれば、と思っています。

 頑張れ!!!