やはり さすが…としか言いようがありませんでした…何度の聴いたことのある最初のメロディーが流れてきたとき、私の中で忘れかけていたロシアの感覚がよみがえりました…
この日のために5月からチケットを手に入れてずっと待っていたのです…
オデット オディールを踊ったスヴェトラーナ ザハーロワは ずっと一度観たいと思っていたダンサーでした。彼女がマリインスキー劇場(サンクト ペテルブルク)からボリショイに移籍する前に一度観るチャンスがあったのですが、かなわなかったので…
肢体の美しさ、テクニックの素晴らしさは映像でもわかっていましたが、生の舞台で観ると 彼女の動き一つ一つが音楽を語っていることがより顕著にわかりました。もう彼女が音楽そのもの、という感じなのです…
足の美しさは定評のあるところですが、手の動きがまた素晴らしい…
また 最近どんどん主役を踊るようになってきている若手プリマ ナターリヤ オーシポワがスペインの王女役で出演していて、やはり 抜群の存在感とリズム感を発揮していました。
これまで10種類くらいの「白鳥」を観てきました。今回の版は ボリショイ劇場で長く芸術監督を務めたグリゴローヴィチのものでしたが、前に観たときとは最後のシーンが大きく異なっていました。ロシアのバレエ団のものはハッピーエンドになると思っていたのですが、昨日観たものは オデットが最後は死んでしまって王子が茫然と立ちすくんでるシーンで終わりました。もちろん この部分の音楽も私の知っているものではなく、一番初めのところの音楽が使われていました…
今回は一人で行ったので、誰もこの感動を分かち合える人がいなかったんです…
そこでバレエに夢中の東京の姪に終演後すぐメール…
「ザハーロワ 素晴らしかったよ!」
姪は今月11日の東京公演「ドン キホーテ」(もちろんザハーロワ主演の日)のチケットを手に入れています…すぐに返信が…
「楽しみだー」