ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

旅する南極大陸(神沼克伊 著)

 ふらりと立ち寄った本屋さんで偶然手に取ったのが運のつきでした…

 大手旅行会社のパックツアーなどで南極へ行くものはときどき目にしていましたが、南極のガイドブックがでているとは思ってもみませんでした…

 学校時代 社会(地理)や理科の時間に習った南極…一年中雪と氷に閉ざされた日本の何十倍もの面積がある世界…小学生の頃読んだ「悲劇の南極探検」の本(今 白石教室の図書室にあります)…
 南極ってどんなところなんだろう、南極点ではすべての方向が北になるっていうけれど どんな感じなんだろう、と想像を巡らせたあの頃(今も昔もとにかく地図を見ることが好きで、どこにでもすぐ行きたくなってしまう私…)南極は 一部の研究者などだけが行くところだと書いてありました。

 その南極に一般の旅行者が行けるようになったなんて…

 すぐに本を買い求め、家に帰って カイコが桑の葉を食べるように読み進む…

 比較的行きやすい南極半島などの沿岸地域から南極点まで、行き方、見どころ、野生生物図鑑、旅の準備ガイドまでわかりやすく、楽しく、あっという間に全部読みきりました。

 来年は海外に、と考えていた矢先…うん…南極…いいかも…

 実家へ行って何気なく話をすると、母はたちまち一蹴…
 「アンタなんてムリに決まってるっ!だいたい人の3倍寒がりなんだからっ」

 そう言われてしょんぼり家に帰り、南極の平均気温を調べてみると…極点の年平均気温はー49.4度、夏でもー30度のときも…

 それで目が覚めました…うーん…やっぱりムリか…

 それでも本は手放せず、読みながら夢を追っていると…扉のところに
 
 「本書を読んだらきっと《夢》を見ます。行動は計画的にー」

 うーん…