ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

雪どけ

 北国にもようやく遅い春がやってきました…
 札幌都心は車はもう夏タイヤでも走れるくらい雪どけが進みました。郊外の我が家の前はまだ雪がいっぱいですが、それでも雪が溶けて路面が見えてきて、とてもほっとしています。
 それだけ冬道運転はタイヘンなのです…
 
 それに加えて雪かき…北海道で一軒家に住んでいる人で雪の大変さを知らない人はいないと思うけど、やはり片手間にできるものではありません。ロードヒーティングはフル回転させていますが(灯油の値段が下がって助かった…)3年前に椎間板ヘルニアを患ってから、寒いところで力仕事をするとてきめん調子が悪くなるのと、年が明けてから私がとても忙しかったこともあって、家の前はウチだけグチャグチャ…お向かいの奥さんとお隣のご主人(モノスゴクきれい好き)にうちの分までやって頂いたり(このお二人にはアタマが上がらない)、母に助っ人を頼んだりで何とか乗り切りましたが、いつもやって頂くのはとても気が引け、どうしようもできない自分にいら立ってしまっていました。
 しかし、家の中までは何とかきれいにできても外まではとても手が回りません。

 冬になるといつも私は帰る時間をできるだけ遅くするようにしています。遅くなれば車も少なく、少々滑って隣の車線にはみ出しても事故になる確率がぐっと減ります。また相変わらず私の運転はオジャマ虫なので、人様に迷惑をかけることも少なくて済みます。
 白石教室(実家)でレッスンのあとはたいてい11時まで練習し、カクゴして道路に出る…家まで15キロ、ツルツル、ガタガタ、わだちだらけの道路をゆっくりゆっくり…12時を過ぎると更に車が減ってきますが、今度は幹線道路の除雪が始まります。
 そうやって緊張しながら家にたどり着き、車庫の前にブルがあけて行った雪が積まれているときは、車庫に入るために深夜の雪かきとなるのです…
 気が付いてみると1時近い…
 「こんなに疲れ果てているのに、自分の家のことさえまともにできていない…」
 家に入ると大泣きし、そのまま眠れない日も何日かありました。

 3年前の椎間板ヘルニアに続き、今年も冬の終わりのアクシデント…いつもこの時期なのは、やはりこうやって気持ちが追い詰められていくからなのでしょうか…来年は家の前の除雪に関してはちょっと考えなければならないようです。

 昨日、エトピリカ(雑貨屋さん)に行ってきれいなタオルをたくさん買ってきました。家じゅうのタオルを一新してちょっと気分を変えてみようかと思ったのです。
 怪我をしてしまったものは後悔してももうどうにもならないので、気分を一新して、気持ちを落とさないように養生していくつもりです。