今週火曜日の６日夜 師匠、パーヴェル・ネルセシアン氏にオンラインでレッスンを受けました。曲は８月のリサイタルのメインプログラムであるプーランクの「ナゼルの夜会」です。
昨年３月の彼の日本公演（東京文化会館他２か所）でも、暮れのモスクワでのリサイタルでもその圧倒的なセンスが光っていた「ナゼルの夜会」…彼に聴いてもらえることはとても有難いことでもあり、また非常に緊張することでした。
最初の曲のワルツのリズムは良いと言われたのですが、その後が厳しい…この曲は至るところにフランス語で「くつろいで」とか「自由気ままに」「誘惑するように」などの細かい記述があります。私はそれらをすべて暗記し、絶対に見落とさないように考えに考えて準備をしたのですが、結果は考えすぎ…やり過ぎて音楽が止まってしまっていると言われました。難しいものです。この日は準備していったことの３倍の宿題がでました…とにかくもう少し自然に行けるようにもう一度練り直しです。
コロナ禍でストップしていた音楽祭やマスタークラスも復活し、彼はまた世界を飛び回る生活に戻ったようです。この日はハンガリーのブダペスト（時差７時間）からでした。オンラインレッスンの命であるネット環境は最初は良かったのだけど、途中で切れてしまったりして少々大変でした。日本のようにいつでもどこに行っても快適につながるというわけにはいかないようです。
終わりの方は少々大変だったのですが、彼のレッスンを受けたことで気持ちがピンと引き締まりました。これから録画を聴きながら一つずつ復習して８月に備えたいと思います。
