ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

発表会事前リハーサル

 昨日、3月18日は発表会の事前リハーサルでした。

 長い曲を弾く大人の生徒さんを中心にこの日は12人が集まりました。

 会場の札幌芸術の森アートホール(アリーナ)に行ってみると、ピアノが2台並んで私たちを待っていました。それを見ただけで身体がキュッと締まるような緊張感を感じます。

 

 18時になると皆が続々と集まってきて、リハーサルが始まりました。

 ピアノはスタインウェイ、タッチが非常に軽く、明るい響きのピアノです。左側のピアノは通常ベーゼンドルファーなのですが、この日は修理中ということで、カワイのフルコンが置かれていました(発表会当日はベーゼンドルファーになります)。

 教室とは全く異なる響きで慣れるのに少々苦戦した人もいましたが、皆少しずつ会場のピアノにも慣れ、充実したリハーサルができたのではないかと思います。

 

 前半にピアノ協奏曲などの2台ピアノ作品が続いたため、私は2時間以上弾きっぱなしだったのですが、皆のこの発表会にかける熱意に圧倒され、疲れは全く感じませんでした。

 

 反省点としては、前半18時からの時間に来た人が多かったので、待ち時間が大変長くなってしまったことでしょうか。次回はある程度来る時間を区切った方が良いかも知れません。来年以降考慮に入れていきたいと思います。

 

 最後の生徒さんが帰った21時半過ぎから会場が閉まる23時まで第3部で弾くプーランクの練習をしました。会場の響きが良く、気持ちよく弾けます。なぜか私はここに来ると落ち着くのです…

 

 終わって外に出てみるとマイナス3度…誰もいない芸術の森は静まり返っています。

 駐車場には街灯がありますが、それ以外は漆黒の闇…です。