ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

配信コンサート計画中です…

 今週に入ってからも札幌のコロナ感染者の数は激増し続けています。前回のブログでは北海道全体で500人でかなり驚いていたのですが、今日は札幌市だけで500人近く、北海道全体では700人を超えています。

 音楽界でも再びコンサートを中止、延期する動きが広まってきています。

 昨年から音楽界で急速に広がったインターネットによる配信コンサート、多くの人が開催する中で自分がこの中に入ることに意味があるのだろうか、とずっと考え続けてきたのですが、ここへきて今年の秋に向けて配信コンサートを計画してみようと決心しました。

 

 幸運にも師匠のパーヴェル(ネルセシアン)のオンラインレッスンを定期的に受けることができて、私は少しずつ演奏の勘を取り戻してきました。しかし、今の状態ではコンサートを計画することはますます難しくなっています。ただ一つわかっていることは元の状況に戻るためには長い時間がかかるということだけです。

 「いつになったら元のようにコンサートができるのだろう…」と嘆くことは私にはあまりにも空しく思えました。コロナ禍が収束する日をただ黙って待っているのではなく、今できることにどんどん取り組んで行けば、気持ちも前向きになります。ただ漠然とやってみたいと思っているだけでは何も進まないと思い、具体的な計画に着手しました。

 

 時期は今年の秋を考えています。今週実家の両親のところにコロナワクチンの案内が来ていましたが、今年の秋までに皆にワクチンが行き渡って、安心してコンサートに出かけられるようになるとはとても思えません。その上、現在ワクチンの接種は16歳以上ですから、この年齢に達していない子供たちは接種は受けられず、まだしばらくは制約の多い生活を強いられることになります。

 今年の秋でも遅すぎるということはないだろう、と思えました。

 プログラムは、今年の教室の発表会で弾いた「いろいろな舞曲たち」を更に拡大した形にしていこうと考えています。

 

 プログラムや曲目解説は聴く人が自分でダウンロードしなければならないようなので、曲の間で解説をしながら進めて行くのが良いのではないかと考えました。

 またネットでの配信は世界のどこででも聴けますので、日本語のわからないロシアの友達にもわかるように(ロシアの友達や知人からも聴きたいという声を多く頂いています)、日本語バージョンとロシア語バージョンの両方を作れないかな、と思っています。

 

 まだ計画の段階ですが、以上のことを考え合わせるとライブでの配信は難しいのではないかと思えます。演奏、日本語解説、ロシア語の解説を別々に収録して編集して配信、という手順が良いのかと考えています。どこで、どのように収録、編集するかはこれから考えます。

 

 詳しいことは決まり次第、順次お知らせいたします。

 

 実家の両親はもう1年以上もコンサートに行けない日々を送っています(コンサートがあっても感染のリスクがあるところにはとても行けないと言いました)。このような方は現在たくさんいらっしゃると思いますので、微力ながら皆に音楽を届けられるように頑張ってみたいと思っています。