ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

思い出の宿

 今年はコロナ禍で遠出は一度もしませんでしたが、私が運転して家族で近場によく出かけました。今の時期はちょうどニセコ方面で紅葉が見ごろなので、我が家の近くに住む叔母も誘ってふらりと出かけました。

 ニセコは子供の頃よくスキーに行ったところです。私が小学校低学年の頃からだったと思いますが、毎年私達家族に親戚の人も加わって泊まりがけでよく行っていました。

 泊まったのもスキーロッジ、ホテル、温泉旅館、民宿とさまざま。夕食後はナイタースキーにも行って、数日間スキー三昧の日々でした。今はスキーはしませんが、みんなで出かけたことは私の中に楽しい思い出として残っています。

 

 比羅夫駅前の民宿の大部屋に8人くらいで雑魚寝したこともありました。食事もお風呂も全く記憶に残っていないのに、あの部屋だけは今でもはっきり思い出せるので、今はどうなっているのだろうと思い、比羅夫駅に行ってみました。

 昔のままの駅舎です。現在はトイレもない無人駅です。

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 ここでしっかり撮り鉄…小樽行きの1両だけの列車を写真に収めました。

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確か子供の頃は札幌から函館までの「急行ニセコ」が走っていました(比羅夫駅は通過でした)。今は1両編成の各駅停車が一日に数本あるだけです。この路線が単線だとは知りませんでした。

 

 そして…多分あのとき泊まった民宿が駅前のこの建物だろうと思われます。

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 現在は営業はもちろん、人も住んでいないようです。確か私達が泊まったのはあの一番上の屋根裏部屋だった…今は廃屋になっているこの建物を前に数十年の時の流れをしみじみと感じたのでした。

 

 その後、隣のニセコ駅アンヌプリスキー場、ニセコモイワスキー場や懐かしい宿のところを通って、五色温泉を通って倶知安へ抜け、更に新しくできた後志道を通って札幌へ戻ってきました。走行距離300キロ…

 

 コロナ禍が終わるまではこんな小さな旅に楽しみを見出していきたいと思っています。

 

 

 

パーヴェル・ネルセシアンのオンラインレッスン

 来年の教室の発表会の日時も決まり、主に中学生以上の生徒さんから弾きたい曲の希望がどんどん来るようになりました。皆、来年の発表会に向けて始動しているのです。来年に向けてレッスンの時間や回数を増やす人も出てきました。

 生徒さんがエネルギッシュに発表会に向かっているのに自分がレッスンも受けず、進歩していないのはまずいと思いました。

 

 コロナ感染者は相変わらず人の密集する地域を中心に増え続けているようです。東京にレッスンに行くのもまだ怖いですね。帰って来た途端に熱を出したりしたらと思うとやはり踏み切れません。

 来年の発表会で自分が弾く曲は少しずつ練習していましたが、どうも期限を切らないと今一つ気持ちも盛り上がらない…

 考えた末、パーヴェル(ネルセシアン)にオンラインレッスンの大体の予定を決めてもらうようお願いすることにしました。

 

 最大の問題は時差…彼は今もモスクワとボストンを行き来する日々のようですが、初め私が希望した日時はボストンにいるとのことでした。しかし今年11月1日以降、アメリカ東部時間と日本時間の差は14時間になります。

 彼は、私のところで午後9時以降でもピアノが弾けるようだったらレッスンできると返信してくれました。うちは大丈夫ですが、日本時間の午後9時だとボストンは午前7時…逆にボストンで普通にレッスンが始まる朝10時、11時だと日本はもう深夜0時、1時になってしまいます。

 結局、希望した日時よりかなり遅くなりましたが、彼がモスクワに戻ったときに決まりました。モスクワであれば日本時間マイナス6時間なので、こちらでの午後6時がモスクワでは正午になります。やはりこちらの方がお互い無理なくできそうだということになりました。

 

 海外と結んでのオンラインレッスンはコロナ禍の今、盛んに行われているようです。彼のところにもおそらくたくさんのオファーが来ていることと思います。対面でのレッスンのようには行かないだろうとは思いますが、海外に自由にレッスンに行ける日はまだ遠い先のことでしょう。それまでの間、自分の緊張感を切らさないようにしなければなりません。

 コンサートに追われているときよりじっくり勉強する時間はあると思います。できる限りの準備をしてレッスンに臨みます。

 

寒くなってきました…

 北国の短い秋はいつもあっという間に過ぎ去っていきます。ここ札幌でも昼間はそこそこ暖かくても、夕方になって日が落ちると気温はぐんぐん下がり、いよいよ明日は朝方の最低気温が10度を切るようです。

 

 10月に入ってからレッスンをしていても寒くてたまらなくなってきました。毎年、気温が下がってきてもまだ暖房が入らないこの時期が一番苦手です。特に今年は春に骨折し、動かないでじっとしていたせいもあるのでしょう。寒さが一段と身に沁みます。それなのに熱を測ってみても36度以下…あまりモコモコと着込んでいると、もしかして熱があるのかと思われてしまうので、今年はいろいろと大変です。

 

 いつも行っていたバレエやスポーツクラブに復帰すれば暖かくなるのかも知れませんが、さすがにコロナ感染者がまたじわじわと増えている今、復帰する気にはとてもなりません。どこでもできる限りの感染対策をしていることとは思いますが、こちらも教室を開いている身、少しでもリスクのあるところには近づかない方が良いのではないかと思っています。

 

 骨折した左足もほぼ治ってきて、ローインパクトのエアロができるようになったので、最近は白石教室のレッスンの後、レッスン室のピアノの椅子を片付けて母(コロナ禍になる前は週5回くらいスポーツクラブに行っていたのに今は行けなくなって欲求不満大爆発中)と一緒にエアロをするのが日課になりました。

 こんな動画をYouTubeで見つけて、合わせてやっています。

www.youtube.com

私はこの動画のお母さんと同年代なので、一世代上の年代の「親子エアロ」です…

 

 

二段階認証

 連休が終わって今日から本格的にレッスン再開という月曜日の朝、起きてスマホを見ていてSNSの調子が悪かったので、ログインし直そうと思い、一旦ログアウトを押しました。

 その途端に、二段階認証がかかってしまい、登録した二段階認証アプリが生成するセキュリティコードの要求画面が出ました。二段階認証アプリを立ち上げてセキュリティコードを出そうとしたのですが、いくら試してみてもコードが出てきません。いつもは同じデバイスからのアクセスはそのままログインできるのに、このときはちょうどiPhoneをios14.0.1にアップグレードした後でした。

 

 これでこの日と翌日の自分の練習時間はあらかた吹っ飛んでしまいました…

 考えつく限り様々な方面から検索をかけてみました。いろいろ調べてみた結果、どうも二段階認証アプリの設定でミスをしていたらしい…この状態でセキュリティコードを出すのは無理らしいということがわかりました。

 さらにいろいろ試してみましたが、どうしてもログインできません。

 とうとうサポートセンターにサポートを依頼しました。こんなことは初めてなのでドキドキしましたが、とにかく前に進むしかありません。

 ロシア語のメールはたくさんやり取りしていても、英文のメールは書いたことがありませんでした。時間をかければ自力で読めたと思いますが、レッスンがびっしり入っていたので、やむをえず翻訳ソフトのお世話になることに…

 

 このアカウントの本人確認はやはり恐ろしく大変で、翌火曜日の夜半までかかりました。まあ、簡単であればそれだけハッカーの餌食になりやすいわけですから、厳重である方が有難いのでしょうけど…

 

 再びログインできたときは何か夢を見ているような心境だったのですが、これに懲りて、二段階認証はコードを携帯でも受け取れるように設定を変更しました。アプリを使うときはきちんと慣れて、使い方をマスターしてからでないと危ないですね。もう懲りました…

 まあ何とかすべてが9月中に解決して、気持ちも新たに10月を迎えられたところです…

 

10月の予定

 いよいよ2020年もあと3ヶ月となりました。コロナ禍に揺れ、何をどうしたらよいのか迷いながら、とにかく死にもの狂いでレッスンを進めてきたという感じがします。でも、このような時代に多くの生徒さんがレッスンに通って来て下さるということは、常に私の大きな支えとなってきました。来年の発表会(3月14日、札幌芸術の森アリーナ)のときにコロナウィルスがどうなっているかは誰にもわかりませんが、開催できることを信じて、気持ちを強く持って行きたいと思っています。

 

 10月の予定をお知らせいたします。

 お休みの日は、

   4日(日)

  11日(日)

  15日(木)から18日(日)まで

  25日(日)

です。

 

 現在、10月から12月までのレッスンスケジュールと「教室だより、2020年秋の号」をお渡ししています。また、発表会で「これを弾いてみたい」という曲が見つかった方も、発表会に出てみたいけど何を弾いたら良いかわからない方も、いつでもお気軽にご相談下さい。

 気温も少しずつ下がり、風邪やインフルエンザの流行も心配される頃になってきました。教室でもできる限りの感染対策を実施していきます。どうか皆様、お身体にお気をつけてお元気でお過ごし下さい。

少しずつ始動…

 5月に骨折した左足も大体回復して、やっと左ペダルが恐怖感なく踏めるようになりました。コロナ禍で世の中が自粛ムードになった3月から自宅で過ごす日が多かったにもかかわらず、自分の勉強についてはほとんど進んでいませんでした。骨折の治療とリハビリは莫大なエネルギーがいるものだったので、あとはコロナ感染対策を考えながら教室のレッスンをするだけが精一杯でした。

 先週、発表会の日時も決まりました(3月14日、札幌芸術の森アリーナ)。今年3月の発表会ではすでにコロナ禍が始まっていて、出演者が少しでも会場にいる時間を短くするために自分の演奏「いろいろな舞曲たち」はカットしました。このプログラムを来年そのまま演奏する予定なので、今、少しずつ思い出しています。

 

 出来上がったら師匠のパーヴェル(ネルセシアン)にオンラインでレッスンをお願いしようと考えています。彼のオンラインレッスンの様子はYouTubeでも公開されています。今まで受けていた対面でのレッスンとは比べられないかも知れませんが、現在はモスクワどころか東京にレッスンに行くのも難しいし、この状況はまだしばらく続きそうですから、何もしないよりはずっと良いはずです。

 

 先週叔母のところで行なったズーム法事も無事成功しました。遠くオーストラリアともズームで繋がり、従兄はとても嬉しそうに見えました。ここしばらくはさまざまな活動の鍵はオンラインになりそうですね。私もいろいろ新しい試みを考えて行きたいと思っています。

 

 

2021年発表会について

 来年、2021年の教室発表会の日時と場所が決まりました。

 3月14日(日)、札幌芸術の森アートホール、アリーナ(札幌市南区芸術の森2丁目)です。

 

 コロナ禍が依然として続いている現在、来年の発表会の開催についてはずっと迷っていました。しかし、夏休みが明けてから「今度の発表会はこの曲を弾きたい」と言う人が出てきました。また、来年3月が初舞台となる生徒さんからも楽しみにしています、という声が上がっていました。

 

 緊急事態宣言が明けてから、様々な方法でコロナウィルスの感染対策を行なったコンサートの試みがなされてきています。芸術の森のアリーナでも現在は1階140席、2回45席の計185席以内と決められ、かなり間をあけた椅子の配列になるそうです。

 その他、消毒、換気の徹底、発熱、咳などの症状のある人は参加を遠慮して頂くことなどは今年3月と変わりません。

 また、席数が制限されているため、来年も入場できるのは今年3月同様、出演者とご家族や友人、出演しない生徒さんなどの関係者のみとし、演奏前に写真撮影をして、終わった人から解散とする予定です。細かいことが決まりましたら、順次お知らせいたします。

 参加者の皆様にはいろいろ不自由なこともあるかと思いますが、できるだけの感染対策を行いながらも充実した楽しい会になるように工夫をこらしていきたいと思っています。

 

 発表会のお知らせのお手紙は11月初旬頃から皆様にお渡しする予定です。

 どうかよろしくお願いいたします。